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【食育コラム】子どもの成長に欠かせない栄養の基本

「栄養のあるものを食べよう」「栄養バランスを考えた食事が大切」とよく耳にしますが、「栄養とは何ですか?」と聞かれると、意外と説明が難しいものです。

特に子どもの成長期は、毎日の食事が体や心の発達に大きく関わります。そのため、「栄養」について正しく理解することは、保護者や保育者にとってとても大切です。

「栄養とは何か」「栄養素との違い」「なぜ栄養が必要なのか」をお話しします。

栄養とは?

栄養とは、食べ物を食べて、消化・吸収し、体内で利用して生命を維持し、成長や活動を支える一連の働きのことです。

「栄養」と聞くと、野菜やお肉などの食べ物そのものをイメージする方も多いですが、実際には食べ物を体が利用するまでの一連の過程を指します。

例えば、ご飯を食べると胃や腸で消化・吸収され、炭水化物がブドウ糖となって全身へ運ばれます。そして、体を動かすエネルギーとして利用されます。この一連の流れが「栄養」です。

「栄養」と「栄養素」の違い

「栄養」と「栄養素」は似た言葉ですが、意味は異なります。

例えば、牛乳は「食品」です。牛乳に含まれるたんぱく質やカルシウムは「栄養素」です。そして、それらを体が利用する働きが「栄養」です。

なぜ栄養が必要なのでしょうか?

私たちの体は、食べたものから栄養を得て生命を維持しています。

栄養には大きく分けて3つの役割があります。

① エネルギーをつくる

歩く、走る、遊ぶ、勉強する、呼吸をする、心臓を動かすなど、私たちの体は常にエネルギーを使っています。

炭水化物や脂質を中心に、必要に応じてたんぱく質もエネルギー源として利用されます。

② 体をつくる

筋肉、骨、血液、皮膚、髪の毛、内臓など、体のほとんどは食べ物からつくられています。

子どもは毎日成長しているため、大人以上に十分な栄養が必要です。

特に、たんぱく質やカルシウム、鉄などは成長を支える重要な栄養素です。

③ 体の調子を整える

ビタミンやミネラルは、体の働きを正常に保つために欠かせません。

例えば、

・風邪をひきにくい体づくり

・骨の健康を保つ

・エネルギーを効率よく利用する

・便秘を予防する

など、多くの働きがあります。

子どもの成長と栄養の関係

乳幼児期は、一生の中でも特に成長が著しい時期です。

身長や体重が増えるだけでなく、脳や筋肉、骨、内臓なども発達していきます。

そのため、特定の食品だけではなく、さまざまな食品から幅広い栄養素を摂ることが大切です。

好き嫌いがあると心配になる保護者も多いですが、一度食べないからといって栄養不足になるとは限りません。

新しい食品に繰り返し触れることで、少しずつ食べられるようになる子どもも多くいます。

保育園ではどのように栄養を考えているの?

保育園では、子どもの成長や発達に必要な栄養を考慮しながら献立を作成しています。

献立作成では、「日本人の食事摂取基準」や「保育所における食事の提供ガイドライン」などを参考にしながら、必要な栄養量を満たすよう工夫されています。

ワンポイントアドバイス

「栄養のある食品」を一つだけ食べれば健康になるということはありません。

大切なのは、さまざまな食品を組み合わせて食べることです。

今日は野菜が少なかったとしても、翌日の食事で補うなど、数日単位でバランスを考えることも大切です。毎日の食事を完璧にしようと頑張りすぎず、無理なく続けられる食習慣を目指しましょう。

また、主食・主菜・副菜を意識した食事を心がけたり、食事中に「この食べ物は体のどんな力になるかな?」と親子で会話したりすることも、自然と栄養バランスを整えることにつながります。食べることを楽しむ気持ちを大切にしながら、日々の食事を積み重ねていきましょう。

まとめ

栄養とは、食べ物を消化・吸収し、体内で利用して生命を維持し、成長や健康を支える一連の働きのことです。

子どもたちが元気に遊び、学び、成長していくためには、毎日の食事からさまざまな栄養素をバランスよく摂ることが大切です。

まずは「栄養とは何か」を知ることが、健康的な食生活への第一歩です。

 

ケンパ井の頭 栄養士りょうT